前回に紹介してから随分時間がたっていますが、見た目はほとんど変わっているように見えない細かいことばかりやってます。 これが現在作業中の状態です。未だに全体曲面や、クラッシャーの形状の修正をしています。 実物との比較では、こんな感じになっています。いろいろと修正した都合上、どうしても辻褄が合わないところもあり、どうしたもんか?と考えていますが、まぁ、こんなもんかなぁ、というところにほぼ到達した感じです。 今回、ちょっと思いつきですが、Cアイを取り付けた状態で実物との比較をお見せしたいと思います。透明樹脂(リゴラック注型用)製のCアイ裏側から、表面を粗した艶消しアルミ板をあてて仮固定してあります。 ご覧のように、リゴラック注型用で成型したCアイはほんのりピンク色となるため、アルミの反射のみで旧1号らしい雰囲気となります。おそらく実物もこのように色がついていたろうと思います。 このアルミ板とCアイの間にピンクのパラフィンを入れて色具合を調節するのは実物も同じことだと思うのですが、実物のCアイに比べて現在のリゴラックなどの樹脂は良質になっていたり、実物では撮影などでCアイ表面についた細かい傷がないために、実物に比べて透明度が高すぎてしまいます。そこで、最終的にはCアイの裏からつや消しクリアを吹いて、実物の雰囲気を再現する必要があります。 また、今回Cアイを着けた状態でご紹介したのは、Cアイの複眼パターンが実物と一致することを示したかったことがあります。 Cアイ部だけ透明度を変えていくと、複眼パターンが実物と同じかどうか判ります。左から透過度0%、40%、90%です。光の具合で印象が変わってしまいますが、こうして並べて比較すると、複眼モールドの凹凸は不揃いの部分まで全く同じです。比較しているのは旧1号鹿革スーツのスタジオスチールなので、現在手元にあるCアイモールドは旧1号と同一のものであることの証拠となります。 実際に合成して確認できるように、Cアイ部の透過率を90%にした写真を掲載します。 このページ一番上の写真とサイズを合わせてありますので、写真加工ソフトで重ねて透過率を変えると、Cアイ複眼モールドの比較ができます。 ついでに、側面についての比較を掲載します。側面の場合、UPで撮影されたスチールがなく、カメラレンズの関係で合わせ辛いのですが、位置やバランスを確認するには十分です。比較しているのは撮影初日ダムロケのスチールですが、マスク後部下側のラインが合うので、まぁ、こんなもんかと思っています。
今回Cアイについてぐだぐだ書いたのは、Cアイがオリジナルモールドであるかどうか判定することは可能であり、実際のところ、笑ってしまうほど良く一致するということと、オリジナルのCアイは別項で書いたとおり、肉厚が厚く、モールドが小さなものであるということを検証することが目的です。 旧2号以降、赤く塗られたCアイでモールドを確認することは困難に思えますが、同じ要領で可能ですし、私が見る限り、左右逆に取り付けられていたりするものもあるようですが、新1号を含めて同じモールドが使用されているように思います。 レプリカマスクを入手、作製する場合、オリジナルCアイを取り外した状態で複製が行われたり、そうでなくても別途オリジナルからの複製モールドが手に入れば良いのですが、オークションなどで見られるものにはオリジナルではないものが多い気がします。 ちなみに、細かく、綺麗にモールドが揃っているものはゼネプロ流用の可能性が高く、オリジナルは複眼パターンが中央寄りで、Cアイ外周がのっぺりとモールドが無いように見えます。
実際の作業はほぼ最終段階のエッジ出しと表面仕上げに入っているので、あと少し、というところです。 |