別項で、実物には多くの歪みが存在しており、個体差も大きいと書きました。 実物が歪んでいる以上、本来修正する理由はないのですが、新1号のレプリカだろうが旧2号のレプリカだろうが、旧1号第1話マスクとは部分的に形状が異なるため、多かれ少なかれ修正が必要となります。 下に、手元にある修正前のマスクと修正後(中?)のマスクを比較してみました。一見すると大きな差はないように見えますが、あらゆる部分に手が入っています。 大きな修正点は二つで、マスク向かって左、右側の凹凸と歪みをなだらかな曲面にすることと、上から見て斜めになっている、正面ノーズ部の歪みを正すことです。とはいえ、ライダーマスクのような形状で部分的な形状修正は困難であり、全てのラインの相関関係から、結果的に全面的な修正になっています。 特に、ノーズ部の修正は難物です。ここをいじるということは、Cアイの取り付け穴をはじめ、クラッシャーの形状まで修正する必要があります。この際、旧1号用の大きなCアイを基準にして、各部のバランスや位置関係を合わせていきます。 マスク右側の形状をどこまで修正するかは意見が分かれるところでしょうが、私の場合、正面のノーズ形状に手を入れることを前提に考えましたので、全ての曲面を見直し、オリジナルの思想を尊重した上で、できる限り修正してあります。 もっとも、このような大規模な修正は旧1号の再現に必ずしも必要ではなく、正面ノーズ形状や右側面にあまり手を入れることなく、旧1号Cアイのすり合わせと細部の形状修正だけに注力するならば、それが最も第1話マスクそのものに近いということになるのかもしれません。 |