- 塗装 -

 旧1号の塗装に関しては、これまで具体的に書かれたものをあまり見た記憶がありません。「微妙な色」とか「暗い色」といった抽象的な表現が多かった気がします。では実際のところはどうだったのでしょうか?

 ここで、「旧1号」といっても全13話ありますが、その全てに登場したマスクの塗装に関して整理するということは非常に困難ですし、個人的にはあまり意味がないことなので、対象を第1話「怪奇蜘蛛男」、しかもFRP製のマスクに絞って話しをすすめていきます。また、旧1号第1話のマスクがそのままの状態で残っていない現在、フィルムやスチールからの想像の域を出ないことをご了承ください。

 具体的に旧1号の塗装を再現する方法に関しては、ずっと色々と考えてきました。「旧1号らしさ」というイメージで考えると、かなり「青」っぽいメタリックのメージがあるのですが、「旧1号第1話」ということになるとちょっと感覚が変わります。もっと暗くて、「緑」のイメージが強いと思います。どちらにしても「メタリック」な印象が必須なのですが、これは「ホワイトパール」の「オーバーコート」によるものです。これに関しては、当時のスタッフの方の証言、新1号までを含めたマスク塗装の変化、さらには過去自分で行った塗装の経験から疑問の余地はありません。

 以下では、「下地塗装」と「パール~仕上げ」に分けて話を進めます。

 

◇ 下地塗装

◇ パール~仕上げ

 

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