旧1号篇で使用されていたベルトのバックルについて、ご紹介します。 具体的には、自動車のシートベルトのバックル部をそのまま使用したものと思われます。シートベルトそのものはTAKATA製「TK-700BB」というもので、1970年当時のホンダ車で使用されていたものです。当時の車のパーツリストでパーツナンバーが確認できます。 総金属製のため、重量はバックル部だけで約250gと、かなり重い感じがします。 上から見るとこんな感じで、レバーはグレーです。メッキそのものはあまり痛まないのですが、レバー部の塗装に傷みが出ています。 裏から見ると、このベルトの型番が刻印されています。 ベルトにタグが縫い付けてあり、製造年月が確認できます。写真のものは1970年3月製造と記されています。これまでこのベルトを4本手にしてますが、製造年月として他に1969年9月というものがありました。多品種を製造する会社としては、同じものを一度にある程度の数を製造し、継続的に製造する可能性は低いと考えられますので、半年に一回製造されたのかもしれません。 車のシートベルトは汎用パーツで、必ずしも同じ形状である必要はありません。そう考えると、もしかするとこのタイプのシートベルト、1969年から1970年にかけての極一時期に製造されたタイプで、その後は代替パーツで補充されていったために、現存する数はかなり少ないのかもしれません。 バックルを外した状態で、スケールを入れておきます。 反対側です。
もし、このバックルにこだわることなく、二点式のシートベルトでそれっぽいものでよければ、比較的容易に入手は可能だと思います。
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