○ タイフーン これが複製したタイフーンを、正面から見た状態です。中央の開口部は直径80mmで、この大きさは、エナジーコンバーターなどと整合していることをスチールで確認しています。 第1話で使用された実物と比較すると、その違いがわかります。縦横比、外形の大まかなラインは一致していますが、実物と比較すると歪みが部分的に大きくなっています。このラインを修正すれば、実物とほぼ同じ形状が得られるというわけです。 上から見ると、こんな感じです。この図で上端の幅は250mm、腹周りにあわせた曲線のへこみは、およそ50mmです。 今回、参考にしているレプリカは、このように左右二点留めです。また、風車裏の穴空きパネルは側壁がなく、穴の裏から板を当てただけの構造になっています。前面からの奥行きは、タイフーン上面から見た図のRによって生じています。 確かに、前面開口部からこの穴空きパネルまでの奥行きは小さく、また、風車は開口部径より大きくなっていることから、ほとんど側壁を必要としていないと考えられます。 また、この穴空きパネル、写真のレプリカでは1列5穴が12列の放射状になっていますが、第1話で使用されたタイフーンでは1列4穴の16列です。 反則ですが、拡大写真です。何とか確認できないものかと考えましたが、あると言われればありそうで、無いと言われれば無い気がする、微妙なところです。 個人的には、奥の光の反射と、微妙に確認できるラインから、側壁はあったのではないかと考えています。 風車の形状を写真から割り出し、作図したものが上の図です。実物はかなりいい加減になっていますので、それなりにアレンジしてあります。外形は90mmとしてあります。羽根にひねりはなく、平板です。 この形状ですと、もし、側壁があった場合、開口部にある三段の黒枠のうち、最も外側の黒枠(内径93mm)とほぼ同じ内径だったと考えられます。 タイフーンの原型を作る際に、開口部の円形は何らかの工業製品(パイプ等)を流用したと考えられますので、同じものを内壁として使用した可能性は高いのかもしれません。
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