○ ツマミ 実物で使用されていたツマミの複製です。 作図しようかとも思ったのですが、結構微妙な曲線を含む形状なので、写真でご理解ください。全長は41.5mmです。 裏側から見ると、取り付け用の穴とともに、レバー裏側に窪みがあることがわかります。これを再現する必要があるかどうかは別として、こうなっていたということです。 横から見ると、ネジの頭が確認できます。このネジで、センターに通したボリュームの棒に留める構造です。
その後、運良くこのツマミと同型のものを入手できました。 ジャンクパーツとして一山いくらの中に紛れ込んでいたものです。 さすがに、工業製品としての美しさは、複製品とは比較になりません。 第1話で使用されていたベルトに着いていたものと異なるのは軸への固定法で、入手できたツマミは側面からのネジ留めではなく、突き出した部分の裏側にネジがあります。 上の写真、円の左の窪みから僅かにネジが見えます。つまり、ツマミの突き出した部分の根元にドライバーを差し込んでネジ留めする仕組みで、固定ネジが見えない構造となっています。 ツマミの突き出した部分の裏の窪みが、成型上の問題か、取り付け上の問題かは解りませんが、このような固定方法にするためには、ドライバーの逃げとして窪みは必要です。 もし、第1話で使用されていたベルトと同じにするならば、横に穴を開けて、ネジを切る必要があります。 側面です。成型時のパーティングラインが良く判ります。 入手して初めて判ったのが、上の写真の左端、突き出した部分下部の形状で、ゆるやかなRに面取りされています。ここに湯口があったようです。細かい部分ではありますが、複製品だけではこの点は不明でした。
複製を作るにしても製品が手元にあることはとても重要で、上の表面がザラザラした複製を修正するよりも、遥かに美しい形状の複製品に仕上げることが可能になります。
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